土佐の砲台跡
2018.11.25(日)
砲台(ほうだい)とは江戸幕府が異国船の打払いを目的として海岸部や河岸に設置された砲台で、土佐にも江戸時代末期に同じ目的で築かれた砲台跡がいくつか残っています。須崎市にある「土佐藩砲台跡」は、文久3(1863)年、黒船など異国船来航が頻繁になる中、海防の重要性を認識した土佐藩が、高岡郡奉行に命じ、「西」「中」「東」と3ヶ所に台場を築いたとされています。明治41(1908)年、陸軍省から内務省所管を経て須崎町へ払い下げられ、「中」「東」の砲台は民家の敷地となりましたが、「西」砲台が残り、大正3(1914)年に西浜公園となりました。その後、昭和15(1940)年に「台場を国史跡に」との運動が盛り上がり、昭和19(1944)年11月13日国史跡に指定されました。
現在も公園として利用されていますが、平成19年に一部、確認調査が行われ、砲台跡の土塁や石垣は良好に残っており、弾薬室の入り口は後世に石積みで封鎖されている痕跡が確認されました。
今回は、各地の海岸部に残る江戸時代の終わりの頃に築かれた砲台跡(台場)をめぐり、幕末の画期と要害の特徴について探ってみます。
※小学校高学年以上対象(小学生は保護者の同伴が必要)
- 開催日
- 2018年11月25日(日)
- 時間
- 8:30〜17:00
- 場所
- 高知県須崎市西浜歴史公園等
- 申し込み
- 必須(2018年09月25日 08時30分から受付)
- 定員
- 40名
- 費用
- 1,000円(当日受付にてお支払いください)
申込のキャンセル、訂正や変更はお電話(088-864-0671)でお願いします。
【集合場所】 高知県立埋蔵文化財センター
【受付時間】 8:30(開館)〜9:00
【日 程】
9:00 出発
9:20〜 9:50 前浜砲台跡(南国市前浜)
10:20〜11:20 浦戸砲台跡(高知市浦戸)
12:20〜13:30 自由昼食(道の駅カワウソの里)
13:40〜15:00 須崎砲台跡
16:00 帰着予定
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