居徳遺跡群
居徳遺跡群は、四国八十八箇所霊場第三十五番札所の清瀧寺が所在する北側の丘陵から南に向けて延びる尾根上に立地していたと思われますが、この尾根はすでに削平されていました。このため、居住域などについては明らかにすることはできませんでしたが、尾根の斜面上に残されたものから当遺跡の様相を垣間見ることがきます。
複数ある尾根の斜面からは、土偶や殺傷痕のある人骨、大洞式土器、古墳時代の祭祀跡などの遺物が確認されています。また、尾根と尾根の間には縄文晩期から弥生前期の自然流路がみられ、多くの自然遺物と共に木胎漆器や鍬などの木製品が良好な状態で出土しました。弥生時代前期から古墳時代の河道からは船の舳先、数多くの田下駄類などの木製品や祭祀遺物などが発見されています。
これら遺物は高知県の歴史に新たな1ページを加えると共に縄文時代の終わりと弥生時代の始まりを考えるうえで全国的にも注目されています。
- 所在地
- 土佐市高岡町乙 GoogleMAPで表示
- 主な時代
- 縄文時代・弥生時代・古墳時代
- 主な遺構
- 祭祀跡・土坑・貯蔵穴・ピット・水路跡・自然流路
- 主な遺物
- 縄文土器・弥生土器・土師器・須恵器・石製品・木製品
基本情報
備 考
その他の遺跡
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- 名称:
- 奥谷南遺跡
- 場所:
- 南国市岡豊町小蓮
- 時代:
- 旧石器時代
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- 名称:
- 高知城跡
- 場所:
- 高知県高知市丸ノ内
- 時代:
- 近世
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- 名称:
- 具同中山遺跡群
- 場所:
- 四万十市具同
- 時代:
- 古墳時代
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- 名称:
- 田村遺跡群
- 場所:
- 南国市田村
- 時代:
- 弥生時代